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『グラン・トリノ』 [2010/07]

DVDに録画しておいた映画『グラン・トリノ』を観た。
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面白かった。
まず、ガンコな人間の凍った心が溶けていく話が好きだから。
『アルプスの少女ハイジ』とか。
いつか、アルムおんじをイーストウッド、演らないかな。

もうひとつ、
ジジイが若者に生き方を教える
そのテーマ自体がわりと今現在欲しているものだから。

毎日毎日、バカ息子ふたりを叱っていて
本当に疲れているのだが、
もう叱りたくないんだよめんどくさいし意味ないかもしれないし…
そんなくたびれた気持ちに奮起と勇気をくれた。

で、
日本の映画『遥かなる山の呼び声』を思い出して、
もう一度観たくなった。
山田洋次監督の日本版『シェーン』。

高倉健の映画は『ホタル』以来観ていない。
クリント・イーストウッドのように、
もしかしたら、
これから高倉健の時代が来てもおかしくないなと思った。

『グラン・トリノ』で好きなシーン。
愛車のグラン・トリノを見つめて、
「本当にいいクルマだ」
とかつぶやきながら、
なんともうれしそうにため息を漏らすシーン。

金や財産でもなく、
やってきた仕事とかでもなく、
もちろん家族でもなく、
だけど自分がずっと愛してやまないモノ。

それを持ってない男は何かが欠けている気がした。

家を見回したが、どこにも見当たらなかった。
それでは、
男の人生はちょっとさみしい。


<きちじょうじのなつやすみ> [2010/07]

「遊んだんか?」
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叱ってるのか、笑ってるのか、
どっちともとれるような顔で70歳くらいの医者は聞いてきた。

チンポの先がかゆくなって、その後薄皮がむけてきて、
ちょいと痛いし、なんか心配なので
泌尿器科に診てもらったのだ。

診察結果はただの皮膚炎。
薬塗っときゃ、すぐ治るとのこと。
たぶん。

で、身の覚えがないというか、
そういえばぜんぜん遊んでないなー俺、となんとなく反省したのだ。
いろんな意味で。

<きちじょうじのなつやすみ>というイベント
吉祥寺の街で始まった。

音楽とアートで夏の吉祥寺を楽しもうという感じのお祭り

そのお祭りの中心人物らしきロッカー
泉谷しげるのライブを観た。

歌に合わせて、久しぶりにジャンプした。
というか、泉谷しげるの指示でジャンプさせられた。
感動は強要されないとできないそうだ。
なるほど。

最初は100人くらいだった観衆が、
最後には300人くらいになっていたかな。
泉谷しげるは「10万人」と叫んでいたが。

1時間20分くらいか、
街角ライブの熱気にあてられて、
俺の中に少し“獣”が戻ってきた気がした。

安穏と静かに暮らしている場合じゃねえな、
ぐはははははと騒がなくっちゃな、
ぐわんぐわんと遊ばなくっちゃなー、と思った。

いざとなったら泌尿器科に行きゃいいのさー。



七夕賞 [2010/07]

久しぶりに福島競馬場に行った。
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金曜日に参議院選挙の期日前投票を済まして、
土曜日に日産のRV車・エクストレイルを借りて
東北道を飛ばして磐梯熱海へ、
温泉に泊まって露天風呂に入って、
日曜日は福島競馬場で七夕賞。

こう書くと、なんだか優雅な旅打ち模様だが、
実は、七夕賞一レースしか勝負してない、
10年前くらいにしていた“競馬旅”とは全然違う。

子供旅なのだ。

選挙の投票では、
「なに? なんなの選挙って?」
と、うるさく騒がしく問われながら、
紙風船をくれた選挙管理の人たちに頭下げ下げ投票をする。

人生初運転のカッコいいRV車の中では、
『ゴセイジャー』やら『仮面ライダーW』やら『イナズマイレブン』やら
ヒーローもののタイトル曲が鳴りっぱなし。

磐梯熱海では、牧場で“面白自転車”を漕がされ、
宿に入ったと思ったら
露天風呂ではワニ泳ぎやらカニ泳ぎにつき合わされ、
夕食は子供が大好きなバイキング

競馬場に行く前に猪苗代湖で足こぎボートを漕がされ、
競馬場に着いたら『仮面ライダーWショー』を観覧、
遊具で散々遊んだ後、パドック行ったら
馬のボロが臭いと、まともに見せてもらえず。

ハズレ馬券を手に土砂降りの雨の中を帰る東北道、
パーキングエリアで<手品セット>や<ゴセイブラスター>を
買わされる。

レンタカーを返して、家に帰り、靴を脱いだら、
足が久しぶりに臭かった。

休日の父親のニオイかもなあと思った。


福島競馬場で、
パドックに馬が出てくるのを待っていたら、
突然、ソフトクリームを二つ持って来てくれたオッサンがいた。

「溶けちゃうから、早く食べな」

わざわざ、うちの長男次男に買ってきてくれたらしい。
うろうろしているのを見かけて。

30年位前、小さな子供を連れて、
福島競馬場によく来ていたことを思い出したのかもしれない。
七夕賞が当たるように何かのゲンを担いだのかもしれない。

勝ち馬は柴田善臣騎乗のドモナラズ。
あのオッサン、取ったかなあ。




『告白』 [2010/07]

映画『告白』を観に行った。
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娘を殺された女教師の復讐劇。

原作は湊かなえのミステリー小説
女教師や犯罪を犯した生徒、その母親やクラスメートが
自分にとっての真実を“告白”する形で物語は進んでいく。

中島哲也監督がどう映画にするのか、
登場人物の“告白”をどう解釈するのか、
そのへんを楽しみに観に行った。

原作では、“告白”の真偽を読者にゆだねている。
その辺を邪魔しないように書かれているのが面白かった。
俺自身も、“告白”が嘘なのか事実なのか、
あれこれ迷いながら読むのが楽しかったのだ。

「すべての“告白”には嘘がある」
中島監督はそう解釈したんだと思う。
俺も、そう思う。

映画に出かける前、
長男の幼稚園のクラスメートが突然遊びに来た。
近所の遊び仲間を連れて。
その遊び仲間とは初対面。
はじめまして。

「せっかく来てくれたんだけどさ、
 長男も次男もジジババの家に行ってて、今、いないんだよ」

そう言っても、
気にしない、いいからいいから、
と靴を脱いで、二人で家に入ってくる。
まるで自分の家のように。

二人で家の中をぐるーっと見まわった後、
ガムをひとつずつ食べ、
「飲み込んじゃダメ」と注意しているのにもかかわらず飲み込み、
ちゃぶ台の上のカステラを見つめる。

「それ持って、外で遊んできな」

カステラを渡すと、ようやく納得したのか、
虫取り網を忘れそうになりながら出て行った。

友だちのお母さんにメールをしたら、
家の近くで遊んでいる約束だったのに、
勝手に自転車に乗って、
幼稚園児としては遠い距離のウチまでやってきたらしい。

相当、叱られると思うが、
どんな“告白”をしてごまかしたのか、
その辺を想像すると、
小説を読み、映画を観たときのように
思わず顔がにやけてしまう。





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