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『わが闇』 [2013/07]

下北沢の本多劇場で『わが闇』を観た。
お話ベンチ.jpg
ケラリーノ・サンドロヴィッチ率いる
劇団『ナイロン100°C』の芝居。

物語は、
「これはホントにケラの芝居なのか…」
と、
マジびっくりするほど普通の話だった。

でも、まあ、面白かった。

3人の姉妹とその両親、
それに関わる人々の心模様。

みんな芝居がうまいので、
登場人物の気持ちがよく分かった。


タイトルの『わが闇』というのは、
いろいろな解釈はできるだろうけど、
普通に考えると、

「言いたくても言えなかったこと」

とか

「密かな思い出」

とか

「家族」

とかの意味。

芝居を観ていると、
自然、
自分の家族、
両親とか兄弟のことを思い出す。

ああ、
あんなことあったなーとか、
ああ、
あんなこと言えなかったなーとか。

と、同時に、
今の家族のことも思う。

うーむ、
こんなこと今体験してるなーとか、
うむうむ、
こんなこと言えてないなーとか。

そんで、この先、
こんなこともあるんだろうなー、やっぱりとか、
んでんで、
こんなことも言えないんだろうなー、結局とか、
近い未来のことも想像させる。


芝居で描かれている家族の世界。
昔の自分がいた家族の世界。
今の自分がいる家族の世界。
先々の自分が泣いたり笑ったりしている家族の世界。

4つの世界が
一つの舞台の上で絡み合いながら胸に迫ってくる。

で、
俺の“わが闇”も、
なかなか人に話せないくらいキツかったり、
後悔の嵐だったりするんだよなあ、

と、うなづきながら、

そういう“闇”だからこそ、
とっても愛しいものなのだなーと

と、
なんだかホッと胸をなでおろさせてくれて、
なぜだか前を向く気分にさせてくれたのだ。


昨晩、
吉祥寺の中華料理居酒屋で呑んでたら、
なんとなく
童貞喪失話、
処女サヨナラ話の
初体験披露の会になっていた。

みんなそこそこ大人で、
もうそれほどスケベでもないので、

「何歳に、どこで、誰といたしました」

について、わりと淡々と話していた。

自分のことを話すとき、
少しだけ、ウソをついた。

「やった! と言うより、
 喰われた! って感じなんだよなー」

実際は、ごく普通の
合意の上での初体験だったのだが。

話を作ったというより、
今考えると、そういうことだったような気がして、
自然に話をねつ造してしまったのだ。

年をとってスケベじゃなくなったといっても、
初体験とか初恋のこととかは、
まだまだ深くて大切な“わが闇”なんだな…

と、帰り道に思った。


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